“寒鮒”の読み方と例文
読み方割合
かんぶな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千住せんじゅの名産寒鮒かんぶなの雀焼に川海老かわえび串焼くしやき今戸いまど名物の甘い甘い柚味噌ゆずみそは、お茶漬ちゃづけの時お妾が大好物だいこうぶつのなくてはならぬ品物である。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「四五日前、大利根おおとねすじへ寒鮒かんぶなを釣りに行くといって、フラリと出かけたまま、今日にいたるまで消息がございません」
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「釣氣狂ひは、暑いも寒いもありやしません。少し時候しゆんは遲いが、寒鮒かんぶなが良いさうで」