“寒氣”のいろいろな読み方と例文
新字:寒気
読み方割合
かんき55.6%
さむけ38.9%
しばれ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其年そのとし京都きやうとふゆは、おとてずにはだとほ陰忍いんにんたちのものであつた。安井やすゐこの惡性あくしやう寒氣かんきてられて、ひどいインフルエンザにかゝつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼處あすこ通拔とほりぬけねばならないとおもふと、今度こんど寒氣さむけがした。われながら、自分じぶんあやしむほどであるから、おそろしくいぬはゞかつたものである。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それであまり人通りは無かつたが、時々下駄が寒氣しばれのひどい雪道をギユン/\ならして通つて行くのが、今度は耳についてきた。
一九二八年三月十五日 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)