“寐起”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねおき85.7%
ねお14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清岡は振切って去るわけにも行かず、勧められるがまま老婆の寐起ねおきしている下座敷に通り長火鉢の前にすわった。座敷は二階と同じく六畳ばかり。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
はゝは年に一二度づつは上京して、子供の家に五六日寐起ねおきする例になつてゐたんだが、其時は帰る前日ぜんじつからねつだして、全くうごけなくなつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ベジエ墓地のはずれに建っている小さなほったて小屋に寐起ねおきをしている墓番は、台所のなかへ入れておいた飼犬がけたたましく吠えだしたので、その声に夢を破られた。
(新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)