“富人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうじん80.0%
とみびと20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことこのみな聖人せいじんなるも、えきしてわたくのごとひくきことあたはず。すなは(一〇〇)能仕のうしづるところあらず。そう富人ふうじんあり、あめりてかきやぶる。
文化四年のうまれである。十一歳にして、森枳園きえんと共に抽斎の弟子ていしとなった。家督の時は表医者であった。令図、富穀の父子は共に貨殖に長じて、弘前藩定府じょうふ中の富人ふうじんであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
なお此処ここに、「富人とみびといへ子等こどもの着る身無みなくたし棄つらむ絹綿らはも」(巻五・九〇〇)、「麁妙あらたへ布衣ぬのぎぬをだに着せがてに斯くや歎かむむすべを無み」(同・九〇一)という歌もあるが
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)