“客人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まろうど35.8%
きゃくじん22.6%
きやくじん17.0%
まらうど11.3%
マレビト7.5%
まとうど1.9%
まれびと1.9%
マラウド1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さふらへど、この日は浪やや高く、こと昨日きのふより今日けふまで一日一夜いちにちひとよの静止ののちさふらへば、客人まろうど達は船酔ひがちに食事も進まぬやうさふらひき。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「それではまず客人きゃくじんたちに、わたしのすすめるさけんでもらって、それからこんどはわたしがごちそうになることにしよう。」
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ではい。一所いつしよさがしにかけやうとふと、いや/\山坂やまさか不案内ふあんない客人きやくじんが、やみ夜路よみちぢや、がけだ、たにだで、かへつて足手絡あしてまとひにる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
博士は例の古語を引きて、客人まらうど心地はいかなるにか、クピド(愛の神)の磨くにやあたり給ひしなどいひつゝ、われ等に酒を勸めたり。
客人マレビトをもてなすに大切なのは、道具である。其道具を預つて居るのが、藤原氏であつた。今日でも、民間に、椀貸伝説はいくらも残つて居る。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
舞いをならっていた女は、それらの人たちにとっては、客人まとうどでもあり、もすこし親しみのある以前の朋輩ほうばいでもあった大橋夫人須磨子さんだった。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
うれしきは月の客人まれびと、つねは疎々うとうとしくなどある人の心安げによりたる。男にても嬉しきを、まして女の友にさる人あらば、いかばかり嬉しからん。みづからいづるにかたからばふみにてもおこせかし。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わくらはの客人マラウドなりと、師のために 須々の猿女は まつりをおこなふ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)