“実父”のいろいろな読み方と例文
旧字:實父
読み方割合
ちち30.0%
じっぷ20.0%
おやじ10.0%
おやぢ10.0%
じつぷ10.0%
ちちおや10.0%
とう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実父ちちの将左衛門から、久しく逢わないから逢いたい、婿殿ともども逢いに来るようにと伝言ことづてがあった。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ソレカラ唯今ただいま申す通り実父じっぷ同様の緒方先生が立会たちあいで、内藤数馬先生の執匙で有らん限りの療治をして貰いましたが、私の病気も中々軽くない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
と云いさしさめ/″\と泣き沈みましたも道理で、親一人子一人の小三郎ゆえ、実父おやじの死去した事を聞き、こらえ兼ねて男泣きに泣き出し、涙が膝へハラ/\と落ちまするのを重助が見て
「なアに、花ちやんの為にも矢張り敵なんだよ、の松島大佐がネ」と大和は茶受ちやうけムシヤ/\とみ込みつ「あれが余程以前から、梅子さんを貰はうとしたんだ、梅子さんの実父おやぢも、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
其中そのうちあつらへた御飯ごはん出来できましたから、御飯ごはんべて、過去帳くわこちやうみなうつしてしまつた。過去帳くわこちやううちに「塩原多助しほばらたすけ養父やうふ塩原覚右衛門しほばらかくゑもん実父じつぷ塩原覚右衛門しほばらかくゑもん
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
品夫はその実父ちちおやを殺した犯人が生きてさえおれば、一生に一度はキットこの村に帰って来るに違い無いと云うのです。
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「おりを見て荏原えばら屋敷へ忍び入り、お実父とう様のかたきを討たなければ……」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)