“宙天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうてん85.7%
ちうてん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここ一番の勇気をふるいおこして、わしぬすみのはなれわざ、小屋の前からさッと一陣の風をくらって、宙天ちゅうてんへ乗り逃げしてしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平山の首は宙天ちゅうてんに飛んで、一緒に寝ていた小栄のかおに血がさっとかかる。小栄は夢を破られてキャーと叫ぶ。
大波おほなみたゞよ小舟こぶねは、宙天ちうてん搖上ゆすりあげらるゝときは、たゞなみばかり、しろくろくも一片いつぺんをもず、奈落ならく揉落もみおとさるゝときは、海底かいていいはなるの、あかあをきをさへるとひます。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)