“孰方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どちら41.2%
どっち33.3%
どつち13.7%
いずれ9.8%
いずかた2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... 孰方どちらも食品屋にありますから今度買って来て差し上げましょう」大原「どうぞ願いたいもので、その朝は何をお飲みです」お登和
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
なかいてたら早う薬まわりますさかい、なるだけ余計べとことして、孰方どっちも相手の御飯の数勘定して競争で詰め込みますのんで
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「あんたは、雨風やなア、孰方どつちもいけるんやさかいえらい。……わたへは其の甘いもんは、見ただけで胸がむかつきますわい。」
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
彼はこの話を聞いているじゅう陶器で財をほろぼすことも、痴情をもって此の人のように一生を女のために揉み消すことも、その孰方いずれも結構におもわれた。
陶古の女人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
娘の姿は、次第に橋をへだたって、大きく三日月なりに、音羽の方から庚申塚こうしんづかへ通う三ツ角へ出たが、曲って孰方いずかたへも行かんとせず。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)