“子供”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こども96.4%
がき1.1%
かれ0.2%
こぞう0.2%
レビャータ0.2%
あかんぼう0.2%
ことも0.2%
たま0.2%
ばう0.2%
もの0.2%
わらし0.2%
キンダア0.2%
ボーイ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし、金太郎きんたろうというつよ子供こどもがありました。相模国さがみのくに足柄山あしがらやま山奥やまおくまれて、おかあさんの山うばといっしょにくらしていました。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「ほんま言うたら、六十円でもやって行かれしまへんネん。子供がきが二人も居よりまんネん。きょう物がたこおまっさかいな」
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
さて子供かれは聴く気づかはしげな薔薇色のしめやかな蜜の匂ひの
いてましたる子供こぞうが、五歳いつゝ六歳位むツつぐらゐ色白いろじろの、二重瞼ふたへまぶた可愛かあいらしい子でございまするが、生来はらからの乞食こじきでもありますまいが、世の中の開明かいめいれて、ぜん
子供レビャータたち! わかるだろ。機械は新しい生産の武器だ。われわれプロレタリアートの階級の武器だ! 武器をお前ら敵にわたすか? 渡さねえ。同じことだ。
ピムキン、でかした! (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
勘「独身ひとりみで煙草をきざんで居るも、骨が折れてもう出来ねえ、アヽ、おめえ嫁に子供あかんぼうが出来たてえが、男か女か」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
かる瀟洒せうしや夜会服やかいふくたのや、裾模様すそもよう盛装せいそうをしたのや、そのなかにはまたタキシイドのわか紳士しんしに、制服せいふくをつけた学生がくせい、それに子供こともたちもすくなくなかつた。軍服姿ぐんぷくすがたもちらほらえた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
そしてそれまでは、大事なスタフだから、先方もチャアリイに害を加えるようなことはあるまい。せっかくの子供たまを殺してしまったりしては、もとも子もないからである。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
六歳むツつか……吾家うち子供ばうは、袴着はかまぎ祝日いはひ今日けふ賓客きやくんで、八百膳やほぜん料理れうり御馳走ごちそうしたが、ヤアれが忌嫌いやだのこれ忌嫌いやだのと、我意だだばかりふのに、わづ六歳むツつでありながら親孝行おやかうかう
笹村は手紙をそこへほうり出して、淋しく笑った。そして「もう自分の子供ものじゃない。」とそう思っている母親をあわれまずにはいられなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「苦労かける子供わらしだなあ。なして、また生まれてきたやら」
凍雲 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
女のひとは、三つのK(子供キンダア台所クーヘ教会キルヘ)だし……。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
数度話したことがあるが、ペンシルヴェニヤの田舎のハイスクールを出たばかりの、酒も煙草ものまず、太ったお母さんの写真を持っている素直で可愛らしい子供ボーイだった。