“妙齡”のいろいろな読み方と例文
新字:妙齢
読み方割合
としごろ66.7%
めうれい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妙齡としごろいたらせたまひなば、あはれ才徳さいとくかねそなはり、希有けう夫人ふじんとならせたまはん。すなはち、ちかごろの流行りうかう良妻賢母りやうさいけんぼにましますべし。
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さうしてこの中の資格は處女に限られ、縁づいたものは籍を除かれ、新らしい妙齡としごろのものが代つて入る。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
をんな、どうかすると十六七の妙齡めうれいなるも、自分じぶんことをタアとふ。をとこは、ワシはけだしついとほりか。たゞし友達ともだちすのに、ワシはるか、とふ。はうはどつちもワシなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
地方ちはうでも其界隈そのかいわいは、封建ほうけんころきはめてふうわる士町さむらひまちで、妙齡めうれい婦人ふじん此處こゝ連込つれこまれたもの、また通懸とほりかゝつたもの、して腰元妾奉公こしもとめかけぼうこうになどつたもののきてかへつたためしはない、とあとでいた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)