“奈辺”のいろいろな読み方と例文
旧字:奈邊
読み方割合
なへん55.6%
いづこ22.2%
どこ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かんたんにいえば、宇宙の意は奈辺なへんにあるやを知らないが、人類のしてきたことは、何千年も同じことを繰り返して来たようなものだった。古くから哲人は何度も云った。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東京の真中に居る筈の私なのに、私には今自分が世界の奈辺いづこに居るのか解らなくなりました。それ程に、その時の私の周囲は不思議な色をもつて覆はれてゐたのです。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
樹々を震はせ………………………弱り弱ツた名残のが、見えざる光となツて、今猶、或は、世界の奈辺どこかにさまよふて居るかも知れぬ。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)