“奇体”のいろいろな読み方と例文
旧字:奇體
読み方割合
きたい81.5%
けったい7.4%
きてえ7.4%
けつたい3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所がその儘、車が動き出して、とつつきの横丁を左へ曲つたと思ふと、突然歌舞練場かぶれんぢやうの前へ出てしまったから奇体きたいである。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
奇体けったいな子供だと思っても、深く心に止めなかった。商売病、冠婚葬祭や町内の集合の料理などの註文が多かったから、近所の評判が大事だった。
放浪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
勝「先生様、奇体きてえなことがおッぱだかったんで、またね、狸公たぬこうがお若さんに化けてめえりやしたぜ」
「それがどうしやはつたんえな。何でもあらしまへんがな。奇体けつたいなこと言ははること。」とお雪伯母は言つた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)