“太陽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいよう67.5%
15.5%
たいやう6.3%
てんとう3.4%
おひさま1.9%
おてんとう1.0%
おてんとさま1.0%
てんと1.0%
あまつひ0.5%
てんたう0.5%
サン0.5%
ソル0.5%
ゾンネ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しま人々ひとびとが、どちらに太陽たいようてゆくときは、どの方向ほうこうへゆくということをおしえてくれたので、それをただ一つのたよりとしました。
南方物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
吃驚びっくりしたようにあたりを見ながら、夢に、菖蒲あやめの花を三本、つぼみなるを手に提げて、暗い処に立ってると、あかるくなって、太陽した。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ると、太陽たいやうがキラ/\とかゞやいてひがしほうの、赤裸あかはだかやまいたゞきなゝめかすめて、一個いつこ大輕氣球だいけいききゆうかぜのまに/\此方こなたむかつてんでた。
太陽てんとう様が黄色きんなく見えて、生汗なまあせが背中を流れて、ツクツク魚売人さかなうりの商売が情無なさけのうなります。何の因果でこげな人間に生れ付いたか知らん。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
に描いた太陽おひさまの夢を見たんだろう。何だか謎のような事を言ってるわね。——さあさあ、お寝室ねまごしらえをしておきましょう。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
馬鹿ばか兄弟きやうだいだ。お前達まへたちがそんなことをつてあらそつてるうちに、太陽おてんとうさまはもうてしまつたぢやないか。』
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
太陽おてんとさまは猛烈に照り付ける。汗は滝のように流れるけれども、そんなことは平気の平左、グングン先に立つ馬車を追越すこと前後合計五台。
二人は夢のようになって抱かれて行きますと、木乃伊の青と赤の着物は雲の中をひるがえりひるがえり、お太陽てんと様も星も月もはるか足の下にして飛んで行きます。
黒い頭 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
ああ太陽あまつひの照すなり
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
「天気商売をしてゐると初めて太陽てんたう様の有難味ありがたみがわかる。」重役は窓から身を引きながらそれに答へた。
手品師 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
彼はきっと、それは太陽サン接吻キッスされたという意味だと主張した。カリフォルニヤはいつも明るい空の下に、果物がいっぱい実っている。
(新字新仮名) / 池谷信三郎(著)
そして、貴方にきょう「太陽ゾンネ」という題でヴォルフ博士がライカ・カメラで撮った海陸写真集をお送りいたします。