“天人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんにん70.6%
てんじん14.7%
あまびと5.9%
あめびと2.9%
てんびと2.9%
アメヒト2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……一体いつたいが、天上界てんじやうかい遊山船ゆさんぶねなぞらへて、丹精たんせいめました細工さいくにござるで、御斉眉おかしづきなかから天人てんにんのやうな上﨟じやうらう御一方おひとかた、とのぞんだげな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「貂蝉。おまえに礼をほどこしたのではない。漢の天下を救ってくれる天人てんじんを拝したのだ。……貂蝉よ、世のために、おまえは生命をすててくれるか」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天人あまびとは消なばぬがに羽ごろもの袖乞ひめり草合歓の花
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しるし」は効験、結果、甲斐等の意味に落着く。「天ざかるひなやつこ天人あめびとく恋すらば生けるしるしあり」(巻十八・四〇八二)という家持の用例もある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「そりゃ、そうだろう、当然あたりまえのことだ、いやしくも有夫の女じゃないか、言語道断だ、それをまたとりもつ婆あは、一層言語道断だ、天人てんびとともにゆるさざる奴だ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こま錦 ひもとき易之カハシ 天人アメヒトの妻どふ宵ぞ。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)