“大神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおかみ20.5%
おほかみ20.5%
おほがみ15.4%
おおみわ12.8%
おおみかみ7.7%
おおがみ5.1%
おほみわ2.6%
みわ2.6%
オオミワ2.6%
オガミ2.6%
オホヌシ2.6%
オーカミ2.6%
ヴォータン2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大神おおかみは、「それでは、明日あすお供をして海ばたへ来るがよい。名を取りかえてくださったお礼を上げようから」とおっしゃいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
かれ出雲いづもに到りまして、大神おほかみを拜みへて、還り上ります時に、の河一八の中に黒樔くろすの橋一九を作り、假宮を仕へまつりて、さしめき。
「かけまくもかしこき……ムニヤ/\、大神おほがみ大前おほまへにムニヤ/\……。」と、ちつとづゝ蛇いちごをたべては、お水をいたゞいてゐますと成程どうも不思議におなかがすいて来ます。
蛇いちご (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
一首の意は、寺々に居る女の餓鬼どもは大神おおみわ男餓鬼おとこがきを頂戴してその子を生みたいと申しておりますよ、というので、大神奥守は痩男やせおとこだったのでこの諧謔かいぎゃくが出たのであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かくてイザナギの命が左の目をお洗いになつた時に御出現ごしゆつげんになつた神は天照あまてらす大神おおみかみ、右の目をお洗いになつた時に御出現になつた神は月讀つくよみの命
また天日矛あまのひぼこはこちらへわたってるときに、りっぱなたまかがみなどのいろいろのたから八品やしなっていましたが、このたからは、のち但馬国たじまのくに出石いずし大神おおがみとまつられました。
赤い玉 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
寺寺てらでら女餓鬼めがきまをさく大神おほみわ男餓鬼をがきたばりてまはむ 〔巻十六・三八四〇〕 池田朝臣
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
今はそこに大神みわ神社があって大国主を祀っているが、この神社は拝殿があるだけで本殿はなく、否、建築としての本殿はないが
伊勢と並んで大立物と目されるものに大神オオミワ神社、これが大国主を祀る総本山だ。
新治郡の大神オガミ郷(今の西茨城郡の笠間町、山内、那珂等にわたれる地である。なおオガミに就ては両神山の条に述べてある)
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
琉球神道で、浄土としてゐるのは、海の彼方の楽土、儀来河内ギライカナイである。さうして、其処の主宰神の名は、あがるいの大神オホヌシといふ。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この大加美イナリは神主の奴が自分で大神オーカミの子孫と称していやがるのですよ。また、怖しいことになりましたね
しかし、これには、権力を代表する指環もなければ、法と虚喝の大神ヴォータンも、愛のジーグフリードも、また、英雄の霊を戦場からはこぶ戦女ワルキューレもいない。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)