“大王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほきみ17.6%
だいおう17.6%
だいわう17.6%
おほぎみ17.6%
キング5.9%
きみ5.9%
たいおう5.9%
オホギミ5.9%
マハ・デヴァ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やすみしし吾大王おほきみ、高耀ひか皇子みこきいます大殿おほとのの上に、ひさかたの天伝あまづたひ来る、雪じもの往きかよひつつ、いや常世とこよまで」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
おまえはまだらないが、おさまはそら大王だいおうだ。おれは、このいけおうさまなんだ。なんとこのいけひろいもんじゃないか。
太陽とかわず (新字新仮名) / 小川未明(著)
まして、大王だいわうひざがくれに、ばゞ遣手やりて木乃伊みいらごとくひそんで、あまつさへ脇立わきだち正面しやうめんに、赫耀かくえうとして觀世晉くわんぜおんたせたまふ。小兒衆こどもしうも、むすめたちも、こゝろやすくさいしてよからう。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
沢の蛍は天に舞ひ、闇裏やみおもひは世に燃ゆるぞよ、朕は闇に動きて闇に行ひ、闇に笑つて闇にやすらふ下津岩根の常闇とこやみの国の大王おほぎみなり、正法しやうぼふの水有らん限は魔道の波もいつか絶ゆべき
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
大王キングフィリップは、憂慮と病苦とでほとんど失神状態だった。そのオペラ特等席ボックスから、高らかな祭壇を眺めおろすとき、彼は休みなく祈った。
我が国は天照すおほん神の開闢はつぐにしろしめししより、日嗣ひつぎ大王きみゆる事なきを、かく口さかしきをしへを伝へなば、末の世に八二神孫しんそんを奪うてつみなしといふあたも出づべしと
何時いつの頃とも知らぬ。只アーサー大王たいおうの御代とのみ言い伝えたる世に、ブレトンの一士人がブレトンの一女子に懸想けそうした事がある。その頃の恋はあだには出来ぬ。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
橘守部の痛快に解釈した「大王オホギミ御寿ミイノチは長くアマたらしたり」の歌なども「天之御蔭・日之御蔭」といふことが、類型的の表現になつてゐる為に、其間に、綱の事を云ふのを忘れて了うてゐるのである。
神道に現れた民族論理 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
印度四階級中最高の地位を占める僧侶階級ブラマンのうちである学者は生産の婆羅を採り、他の人々は温容の美須奴に走り、また別派は、破壊の大王マハ・デヴァである邪魔に就いて言いようのない苛行かぎょうをくぐりながら
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)