“大根”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいこん39.4%
だいこ23.4%
おおね23.4%
おほね6.4%
オホネ3.2%
でいこ1.1%
でえこん1.1%
でこん1.1%
ダイコ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あいつは自慢じまんしていたが、こんな大根だいこんがいくらするもんだ。まちへいってったって、れている。」と、地主じぬしはつぶやきました。
大根とダイヤモンドの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くりけた大根だいこうごかぬほどおだやかなであつた。おしなぶんけば一枚紙いちまいがみがすやうにこゝろよくなることゝ確信かくしんした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大根おおねはといえば好なんだから唐物屋なら唐物屋で、もっと給料を出すからといったところで、役者をやめて其方そっちへ行きやしません。
久保田米斎君の思い出 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
姉君、こよなううれし、さきよりこれ欲しうおもひたるにとて、心地よげに飲み給ひ、常はえまゐらぬまだしき大根おほねまゐるもをかし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此狂女なども大根オホネに、自然でない処があるのですから、いつそもつと、芸術的な狂ひを見せる様な調節を、鹿島踊りの上に加へて下さつてよかつたのだ、と存じます。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それにの時喰った大根でいこさ、此方こっちの大根は甘味があってうめえ、それに沢庵もおつだ、細くって小せえが、甘味のあるのは別だ、自然薯じねんじょも本場だ、こんな話をするとなんか喰いたくなって堪らねえ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大根でえこんが大根であり、人蔘にんじんが人蔘だっていうこった、いいか、大根は大根、人蔘は、それ人蔘だろうが、宗旨の違えもそのとおり、禅宗は禅宗、真宗は真宗よ
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「よほど大根でこんがおッなようじゃな。で、枕崎に——」
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
栄さんは「大根ダイコパア」という子供を主題した独得の小説をかきました。これは面白い。稲ちゃんは地方新聞に長篇をかいています。これもよい修業です。