“夜這星”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よばいぼし60.0%
よばひぼし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三年前の夜這星よばいぼしの出る晩というのは、何日いつのことだか、その夜這星とは、何の星のことだかわからない。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すなわち夜這星よばいぼし真先まっさきに出向いて、どこの会でも、大抵点燈頃ひともしごろが寸法であるのに、いつも暮まえ早くから大広間の天井下に、一つ光って……いや、光らずに、ぽつんと黒く、流れている。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
むかへばゆきのやうな、へい、魔王殿まわうどの一目ひとめたら、松脂まつやによだれながいて、たましひ夜這星よばひぼしつてぶ……ちゝしろい、爪紅つめべにあかやつ製作こさへるとはぬかい!
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
天文だつて、塔の上の暗がりで、何をやるかわかつたものぢやありません。こけおどしの渾天儀にやぐら時計でせう。道具は揃つて居たつて、夜這星よばひぼしに箒星、星眼ほしめに星月夜位しか知りやしませんよ