“夜業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よなべ86.8%
やぎょう7.5%
やげう1.9%
やげふ1.9%
よばひ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとう我慢がしきれずに、お松は夜業よなべをしている与八のところへ来てホロホロと泣きました。仕事の手を休めて聞いていた与八は
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
『あの晩工場から暗くなってから帰って来た主人は、御飯を食べると急な夜業やぎょうがあるからと言ってぐに出てきました。』
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
夜業やげうの筆をさしおき、枝折戸しをりどけて、十五六邸内ていないを行けば、栗の大木たいぼく真黒まつくろに茂るほとりでぬ。そのかげひそめる井戸あり。涼気れうきみづの如く闇中あんちう浮動ふどうす。虫声ちうせい※々じゞ
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
しかしヌエが何か夜業やげふをする妨げをしては好くないと思ひ、又火曜会も一寸ちよつとのぞいて見たかつたのでこの下宿を辞さうとしたが、平生いつもから淋しさうなヌエがことに今夜は一層淋しさうに見えたから
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
三浦三崎は女の夜業よばひ、男後生楽ごしやうらくてまちる
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)