“外妾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいしょう40.0%
めかけ20.0%
かこいもの10.0%
かこい10.0%
かこいめ10.0%
ぐわいせふ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美濃みのの奇傑斎藤義龍よしたつ外妾がいしょうの子五郎左衛門、世を忍ぶ名を富田勢源とだせいげんと云ったすねびとが、宇宙の大理から感応自得して工夫を積んだ秘術で
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芳太郎の父親が死んでから、父親の生きているうちに外妾めかけから後妻に直ったお袋が、引っ張り込んで来た今の親父を、始終不快に思っている芳太郎の心持も呑み込めた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ハイ今開ますと返事して手燭をつけるとか燐寸まっちを探すとかに紛らせて男を逃します逃した上で無ければ決して旦那を入れません(荻)それそうだ、ハテナ外妾かこいもので無し
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
さてこそ彌々いよ/\學士がくし外妾かこいか、よしや令孃れいぢようぶればとておさとはいづれれたもの
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女「それは男の働きで、たま芸妓げいしゃを買うか、お楽みに外妾かこいめをなさるとも、何とも云やアしないけれども、旦那様ばかりは余りと思うのは、現在私の血を分けたいもとじゃアないか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
せふを遇することの口にするだもいまはしき外妾ぐわいせふ同様の姿なるは何事ぞや。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)