“夕餉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうげ81.9%
ゆふげ15.2%
ゆうがれい0.6%
ゆうはん0.6%
ゆふがれひ0.6%
スペエ0.6%
スペー0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日は藩主の越後守信俊のぶとしに望まれて、「新律」の講話をした。下城の太鼓のあとから始め、夕餉ゆうげをたまわったあと八時まで続けた。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
二人は默々として、明神下へ、お靜がヤキモキしながら、夕餉ゆふげの膳の上の冷えるのを氣にして居る——平次の家へと急ぐのでした。
久しぶりにて御休息のため、お奥に於て、厚き心構こころがまえ夕餉ゆうがれいの支度が出来た。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
鳥もさえずりにき、風もまどろむおやつの時にも、母様はなおやめずに針を動かしておいでだった。日が暮れてお夕餉ゆうはんが済んでもなお母様は、黄色い洋燈ランプの光のしたに針を動かしておいでだった。
少年・春 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
ひさかたのあめ彩虹あやにじふりあふぎ今わがどちは夕餉ゆふがれひ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わが唇触るるとき、隅の観兵の間に設けたる夕餉スペエに急ぐまろうど、群らだちてここを過ぎぬ。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わが唇触るるとき、隅の観兵のに設けたる夕餉スペーに急ぐまらうど、群立ちてここを過ぎぬ。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)