“夕立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうだち62.1%
ゆふだち20.7%
ゆだち10.3%
ゆうだ3.4%
よだち3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百姓ひゃくしょうは「桑原くわばら桑原くわばら。」ととなえながら、あたまをかかえて一ぽんの大きな木の下にんで、夕立ゆうだちとおりすぎるのをっていました。
雷のさずけもの (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
下谷したや團子坂だんござか出店でみせなり。なつ屋根やねうへはしらて、むしろきてきやくせうず。時々とき/″\夕立ゆふだち蕎麥そばさらはる、とおまけをはねば不思議ふしぎにならず。
神楽坂七不思議 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ぢぢと鳴くせみ草にある夕立ゆだちかな
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
夕立ゆうだちだから、じき、はれるだろう。」と、親方おやかたはいって、二人ふたりはカフェーの、のきしたへはいり、たたずんでいました。
はたらく二少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
筑波嶺のいただき通る夕立よだち雨わたくし雨のくだり去りにし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)