“堰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せき52.7%
43.6%
ゐぜき1.2%
1.2%
いせき0.8%
ゐで0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしながら河川が平穏のときに、堤防やせきを築き運河を掘っておくなら、洪水こうずいとなってもその暴威と破壊からまぬかれることができる。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
所歓いろいて了ふし、旦那取だんなとりは為ろと云ふ。そんな不可いや真似まねを為なくても、立派に行くやうに私が稼いであるんぢやありませんか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
霜ふかき野川のゐぜき、今朝もまた氷張りけり。その川の両側もろがはつづき、隙間なく枯木つづけり。あなあはれ立枯並木。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
佐保川の水をき入れた庭の池には、り水傳ひに、川千鳥の啼く日すら、續くやうになつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
山の根からいて流るる、ちょろちょろ水が、ちょうどここでいせきを落ちて、たたえた底に、上の鐘楼の影が映るので、釣鐘の清水と言うのである。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伊香保いかほろのやさかのゐでぬじあらはろまでもさをさてば 〔巻十四・三四一四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)