“埋木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うもれぎ88.9%
うめき11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ迷信と言うなら言え。夫婦仲睦なかむつまじく、一生埋木うもれぎとなるまでも、鐘楼しょうろうを守るにおいては、自分も心をきずつけず、何等世間に害がない。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実は余りに惜しきお腕前、埋木うもれぎのままに置くのは勿体なしと存じて失礼ながら役向きの者に申伝えたうえ、再三度お稽古の様子を
おもかげ抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
削り直したところで何とかなりそうなもんだ、り抜いて埋木うめきをしておいたって知れたもんだろう、なんにしたって、ああして白紙を貼りかぶせるのは不吉だよ
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それより前に、わしが畳を敷き代えた日に、埋木うめきの口が落ちた途端には、何か、燦然さんぜんとしたものを見たが、お前の母親が茶の間から飛んできて、妙にあわてて隠したものだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)