“圓”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
まる31.9%
ゑん26.1%
まろ11.6%
まどか8.7%
まど4.3%
つぶ2.9%
ツブ2.9%
マド2.9%
マロ2.9%
えん1.4%
1.4%
まとか1.4%
まんま1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそろしくおほきないぬころが、おほきなまるをしてあいちやんを見下みおろしてました、あいちやんにさわらうとして前足まへあしを一ぽんおそる/\ばして。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
たとへばすみ別室べつしつ藥局やくきよくてやうとふには、わたくしかんがへでは、少額せうがく見積みつもつても五百ゑんりませう、しかあま不生産的ふせいさんてき費用ひようです。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
此世界このせかい地球ちきうとなまろきものにて自分じぶんひながら日輪にちりん周圍まはりまはること、これをたとへば獨樂こまひながら丸行燈まるあんどう周圍まはりまはるがごとし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
かしこにてはが願ひも備はり、熟し、まどかなり、かの球においてのみこれが各部はその常にありしところにとゞまる 六四—六六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
うちあがり月はまどけき向う岡木の立寒しまだしきさらぎ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
水のごと白き寢臺の下冷えていのざるらし子らがつぶ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
機に上つて日ねもす、時には終夜ヨモスガラ、織つて見るけれど、蓮の絲は、すぐにツブになつたり、れたりした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
何時見ても、大師タイシは、微塵ミヂン曇りのない、マドかな相好サウガウである。其に、ふるまひのおほどかなこと。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女イラツメが、筆をおいて、にこやかなヱマひを、マロ跪坐ツイヰる此人々の背におとしながら、のどかに併し、音もなく、山田の廬堂を立去つた刹那、心づく者は一人もなかつたのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
これにはいし大小だいしよう種々しゆ/″\ありますが、おほきなものになるとえん直徑ちよつけい一町いつちようくらゐもあり、いしたかさは二三十尺にさんじつしやくおよぶものもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ろやかに馬手めては胸の上に置き左苺の草つむ少女
短歌 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
まとかなる春の夜を
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
さうして何時も谷を隔てた圓い丘の上に、またまんまるな明るい月が夕照ゆふやけの赤く殘つた空を恰度てうど花札の二十坊主のやうにのぼつたものである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)