“四阿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あずまや76.5%
あづまや17.6%
あずま3.9%
あづま2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建物から、二十間も離れている四阿あずまやで、小さい灌木かんぼくを避けながら歩いた。彼は、倭文子が来るまでは、三十分は待たなければならない。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
で、二人は時間が早過ぎたのに気づいて、遠慮深く眼を覆つて庭隅の四阿あづまやで莨を喫してゐると、百合子は切りと歌をうたつてゐた。
まぼろし (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
そのあたりは耕地の続いた野で、附近には名高い小布施おぶせ栗林くりばやしもある。その日は四阿あずま、白根の山々も隠れてよく見えなかった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
烏帽子見ゆ 四阿あづま 猫見ゆ
わが路ゆかむ (旧字旧仮名) / 三好達治(著)