“噴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
90.0%
6.9%
はか0.6%
ふか0.6%
ふき0.6%
むせ0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するのは瓦斯の焔がき出す音ばかりだ。ピラピラする透明な焔色を見守り、みのえは変に夢中な気持になって湯の沸くのを待った。
未開な風景 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
おりから煙をき地をとどろかして、神戸こうべ行きの列車は東より来たり、まさにでんとするこなたの列車と相ならびたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
同業者のこれにかかりては、逆捩さかねぢひて血反吐ちへどはかされし者すくなからざるを、鰐淵はいよいよ憎しと思へど、彼に対しては銕桿かなてこも折れぬべきに持余しつるを、かなはぬまでも棄措すておくは口惜くちをしければ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
新橋停車場しんばしステエションの大時計は四時をすぐること二分、東海道行の列車は既に客車のとびらして、機関車にけふりふかせつつ、三十余輛よりようつらねて蜿蜒えんえんとしてよこたはりたるが、真承まうけの秋の日影に夕栄ゆふばえして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
庵室の後ろの納屋なやの入口から、車輪のやうな煙がふき出して、その間からクワツと焔が舌を出して居るのです。
そこで彼は提灯ちょうちんに火を移し、燈盞を吹き消して裏部屋の方へ行った。部屋の中には苦しそうなむせび声が絶えまなく続いていたが、老栓はそのひびきのおさまるのを待って、静かに口をひらいた。
(新字新仮名) / 魯迅(著)
両行リョウコウ砕玉サイギョク陽春ヲ
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)