“噛殺”の読み方と例文
読み方割合
かみころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
品物しなものけばわかります。だがね、そいつはきてるから、ちかづいたらびついて、すぐ噛殺かみころさないとげられますよ、よござんすか。では、さよなら
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
平中は空を見上げた儘、そつと欠伸あくび噛殺かみころした。花にうづまつた軒先からは、傾きかけた日の光の中に、時々白いものが飜つて来る。何処かに鳩も啼いてゐるらしい。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
然しそれは女が欠伸を噛殺かみころしてその日を送っているに過ぎない、どうです君はそう思いませんか?
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)