“噂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわさ85.7%
うはさ10.9%
うわ2.4%
うは0.5%
ウハサ0.1%
うわき0.1%
さえず0.1%
ゴシップ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やろうと思っていらっしゃるわけじゃないが、なにぶん世間のうわさがうるさい。早く捕まえて正体を見せるようにと——こういうお話だ
肥後守は侘助椿のほかにも、肩の羽の真つ白なかささぎや、虎の毛皮や、いろんな珍しい物をあちらから持ち帰つたやうにうはさせられてゐる。
侘助椿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
笠原は別に何もしていなかったのだが、商会では赤いといううわさがあった。それで主任が保証人である下宿の主人のところに訪ねてきた。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
院長ゐんちやうなにがしなかだちをしたのだといふうはさもあつた。人々ひと/″\はたゞ彼女かのぢよよわをんなであるといふことのために、おほみゝおほうて彼女かのぢよゆるした。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
さうして、女たちの刈りとつた蓮積み車が、廬に戻つて来ると、何よりも先に、田居への降り道に見た、当麻のムラの騒ぎのウハサである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「隣の九郎助というのは町内でも物持で、しもたや暮しをしているが、人の物などに眼をつける人間じゃありません。その娘のお菊というのが文次郎と変なうわきのある女で、これはちょいと踏めますよ」
「三室銀子は何処どこへ行く——」例のうるさい雀共がそうさえずり交した時、当の三室銀子と左近倉平との結婚話が持ち上ったのです。
そこはその地方のゴシップの中心だ。そこにあつまってる者共は君に主人から食器洗いの者までの名前を教えてくれるだろう。そうウィリアムソンと云ったね! しかしこの名前は、僕にも何の心当りもないな。