“善悪”のいろいろな読み方と例文
旧字:善惡
読み方割合
よしあし77.8%
ぜんあく16.7%
さが2.8%
ぜんなく2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その近所の山々から沢山出ましてその中にたち善悪よしあしはありますけれどもどうしても本場と申すだけ西京辺のは全体に良いようです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
もう善悪ぜんあくなしに、どうでもとまらなければならなかった。やっと林の間に出た。そこここに大きなこうがんころがっていた。
「まだ、すこし早いや——日が暮れてからの仕事にしねえと、おいらは大丈夫だが、おめえはブマだ——島抜けが通っているなんて、善悪さがねえ岡ッ引きの目にでも触れちゃあならねえ——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
しかし、念仏門の他力の信心というものは、善悪ぜんなくの凡夫、みな等しく、仏のかたより給わる信心であって、みずからの智慧や境遇の力に依ってつかみとる信心ではないのでござる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)