“唾液”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
つば	38.7%
だえき	30.6%
つばき	29.0%
つばしる	1.6%

つば

「何言ふてるんや、大阪で講釋聽いた眞似やないか。皆な眉毛に唾液（つば）附けや。」と仙太郎は指で頻りに眉毛へ唾液を塗つた。

太政官 (旧字旧仮名) ／ 上司小剣(著)

だえき

蝋燭（ろうそく）の光は彼女の顔を照らしていた。それは血まみれの微笑だった。赤い唾液（だえき）が脣（くちびる）のはじに付いていて、口の中には暗い穴があいていた。

レ・ミゼラブル：04 第一部　ファンテーヌ (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)

つばき

何の事あねえ不動様の金縛りを喰った山狼（やまいぬ）みてえな恰好で、みんな指を啣（くわ）えて、唾液（つばき）を呑み呑みソンナ女たちを眺めているばかりでした。

人間腸詰 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

つばしる

常並（つねなみ）の人の紵（を）を績（うむ）には唾液（つばしる）を用ふれども、ちゞみの紵績（をうみ）には茶碗（ちやわん）やうの物に水をたくはひてこれをもちふ。事毎（ことごと）に盥（てあら）ひ座を清（きよ）めてこれをなすなり。

北越雪譜：03 北越雪譜初編 (新字旧仮名) ／ 鈴木牧之、山東京山(著)

“唾液”の意味

《名詞》

唾液腺から口に分泌される液体。消化を助ける働きがある。つば。
(出典:Wiktionary)

“唾液”の解説

唾液（だえき、saliva）は、唾液腺から口腔内に分泌される分泌液である。水、電解質、粘液、多くの種類の酵素からなる。ヒトでは、正常なら1日に1-1.5リットル程度（安静時唾液で700-800ミリリットル程度）分泌される。成分の99.5%が水分であり、無機質と有機質が残りの約半分ずつを占める。とくに病的に分泌量の多い場合、流涎症（りゅうぜんしょう）ということがある。
(出典:Wikipedia)

唾	常用漢字 中学 部首:⼝ 11画
液	常用漢字 小５ 部首:⽔ 11画