“唇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちびる67.6%
くち32.2%
クチ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが私の方へじろりと、何か話したそうなくちびるを動かしかけて、またすぐ目をそらした。ハンケチでしきりにひたいの汗をぬぐっている。
浴槽 (新字新仮名) / 大坪砂男(著)
きらきらと光る眼で、富岡のくちもとを睨みつけながら。——富岡は静かに蒲団を片寄せて、ゆき子の膝に両手をかけてうめくやうに
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
盗、畏震イシンシテ、速ヤカニアナヲ出デ、相顧ミテ、モノヲ云ワントスレバ、クチハ皆、ウルシニ閉ジラレテ開カズ、手ノ玉帯ヲ見レバ、各〻、怖ロシゲナル巨蛇キョダツカミテアリシト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)