“哀愁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいしゅう56.0%
かなしみ20.0%
あいしう12.0%
あいしゆう8.0%
ペーソス4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は一カ月ばかり会わないうちに、彼がもう主人の声を忘れてしまったものと思って、かすかな哀愁あいしゅうを感ぜずにはいられなかった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ベンヺ 馬鹿ばかな! そこがそれ、おさへられ、げんぜられるためしぢゃ。ぎゃく囘轉まはるとうたのがなほり、ぬるほど哀愁かなしみべつ哀愁かなしみがあるとわすれらるゝ。
しか勘次かんじ自身じしんには如何どん種類しゆるゐものでも現在げんざいかれこゝろあた滿足まんぞく程度ていどは、うしなうたおしな追憶つゐおくすることからける哀愁あいしうの十ぶんの一にもおよばない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あわただしい市街生活の哀愁あいしゆうに縺れる……
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
なぜならこの詩集には、私の魂の最も奧深い哀愁ペーソスが歌はれて居るからだ。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)