“咽喉部”の読み方と例文
読み方割合
いんこうぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
痣蟹はピストルを捨てると、猛虎もうこのように身をおどらせてジュリアに迫った。その太い手首が、ジュリアの咽喉部いんこうぶをギュッと絞めつけようとする。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
蔦代の死体の胸には喜平の胸の傷口の血糊ちのりがべっとりとつき、蔦代の手の短刀が喜平の咽喉部いんこうぶに触れた。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
まず、目につくのは、鋭い刃物でえぐったような咽喉部いんこうぶの深い傷口——うん、やっぱりさっき口笛が聞えたとき、残虐ざんぎゃくきわまりなき吸血鬼が出たのだ。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)