“吼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
83.3%
たけ7.1%
3.0%
ほえ3.0%
うな2.4%
0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あなたは母様のひざに抱っこされて居た。そとではこがらしおそろしくえ狂うので、地上のありとあらゆる草も木も悲しげに泣き叫んでいる。
少年・春 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
ガルールはたけり立って、猛然身構えようとしたが、ぐいと手梏を絞めつけられる痛みに、アッといって腰掛へへたばってしまった。
李逵がじぶんの老母をい殺された怒りをそのままこの雄虎も、人間の残虐を怒ッていた。一しん、うらむが如く、かッと赤い口を裂いて、その復讐に挑んでくる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けものほえるでもないうなるでもない変な声を出すのを聞捨にして駈出す。
彼は草木や蔦蘿つたかずらを腕一ぱいにきのけながら、時々大きな声を出して、うなって行く風雨に答えたりした。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
深沈たる高山の常、大風がけって、瓦落瓦落がらがらいう、かばの皮屋根の重量おもしの石が吹き上げられて、一万尺も飛ぶかとおもうのに、小舎の中は空気までが寝入っている。
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
肥狗ヒクハ天ニオゴツテ
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)