“吸物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいもの69.2%
すひもの23.1%
スウプ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新郎の母者人が「ドウカお吸物すいものを」との挨拶あいさつが無い前に、勝手に吸物すいものわんの蓋をとって、きすのムスビは残して松蕈まつだけとミツバばかり食った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
博士は水つぽい吸物すひものすゝりながら、江戸つ子に附物つきものの、東京以外の土地は巴里パリーだらうが、天国だらうが、みんな田舎だと見下みくだしたやうな調子で
クリスチャン五世の吸物スウプ皿も、公爵夫人の便器も大学生の肌着も、どこかの会堂から盗み出されたらしい緑いろの塗りの剥げた木製の燭台も、貧民窟からさえ払い下げになった底のとれた水差しも
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)