“吐息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
といき97.8%
ナゲキ1.4%
と いき0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多いが上にまた子どもができるといっては、吐息といきを突いて嘆息したものが、今は子どもに死なれて、生命もそこなうばかりに泣いた。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
歓楽の国に居て、大き吐息ナゲキ一つしたと言ふのは、浦島子にもある形で、実在を信じた万葉人は、「おぞや此君」と羨み嗤ひを洩すのであらう。
と、はてしのない緑の平原と雲の色が、放浪の孤独とやるせなさにむせんで見えた。俺は吐息と いきをついて女をみた。
苦力頭の表情 (新字新仮名) / 里村欣三(著)