“吉祥天女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きっしょうてんにょ66.7%
きちじょうてんにょ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「拙者、今夜は、いかなる幸運か——吉祥天女きっしょうてんにょ天下あまくだったような気がして、とんと、気もそぞろになり申すよ。は、は、は、は、は」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
これこそ真の処女である! 着ている衣裳は粗末そまつながらそれに何んのわずらいもされず玲瓏れいろうと澄み切ったその容貌は、愛と威厳と美との女神、吉祥天女きっしょうてんにょさながらである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼女も今日は思いきり化粧をこらし、楚々そそとついてゆく姿は、欄間彫らんまぼり吉祥天女きちじょうてんにょが地へ降りていたかのようである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉祥天女きちじょうてんにょを恋人にしようと思うと、それでは仏法くさくなって困るということになるだろうからしかたがない
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)