“合戦”のいろいろな読み方と例文
旧字:合戰
読み方割合
かっせん73.9%
かつせん8.7%
がっせん8.7%
いくさ4.3%
たたか4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法師はひじょうによろこびました。そして、しずかな夜などは、とくいのだんうら合戦かっせんうたっては坊さんをなぐさめていました。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
六、七、八、九の月は、農家は草と合戦かつせんである。自然主義の天は一切のものを生じ、一切の強いものを育てる。うつちやつて置けば、比較的脆弱ぜいじやくな五穀蔬菜は、野草やさうふさがれてしまふ。
草とり (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
「そのとむらい合戦がっせんなら、すこしも、いそぐことはありますまい。いつでもできることじゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かがめたくなってきましたからねえ。昔の合戦いくさはあんなだったんでござんしょうなあ
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
大唐もろこしの軍将、戦艦いくさぶね一百七十艘をひきいて白村江はくそんこう朝鮮ちょうせん忠清道ちゅうせいどう舒川県じょせんけん)に陣列つらなれり。戊申つちのえさる天智天皇てんちてんのうの二年秋八月二十七日)日本やまと船師ふないくさ、始めて至り、大唐の船師と合戦たたかう。日本やまと利あらずして退く。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)