“可成”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなり49.6%
かな30.1%
なるべく12.8%
よしなり6.8%
なるべ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人が校長だ。先生は三吉を見つけて、岡を下りて来た。先生の家では学校の小使を使って可成かなり大きな百姓ほど野菜を作っていた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
武尊なども可成かなり下まで現れて居るのですけれども、矢張り雲が懸っている、雪が遅くまで降るので雲がねばって居るのであります。
望岳都東京 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
自信は無くとも伝道は為なければならぬ。それには、可成なるべく狭い土地で、そして可成教育のある人の居ない方が可いのだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
平手中務ひらてなかつかさは相果てましたが、柴田修理権六、林佐渡通勝はやしさどみちかつ、池田勝三郎信輝、佐久間大学、森可成よしなりなど、なお人物は尠なしとしません。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして可成なるべく彼にさとられざる樣に息を殺して、好奇心を以て仔細に彼の擧動に注目した。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)