“古人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こじん52.9%
ふるひと17.6%
いにしへびと11.8%
いにしえ5.9%
アリストウトル5.9%
フルビト5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身體からだよわくおなりにつてからは、「湯豆府ゆどうふことだ。……古人こじんえらい。いゝものをこしらへていてくれたよ。」と、うであつた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つゝしんあんずるに、菅原すがはらの本姓は土師はじなりしが、土師はじ古人ふるひとといひしが、 光仁帝くわうにんていの御時、大和国菅原すがはらといふ所にすみたるゆゑに土師の姓を菅原に改らる。
我は猶二三章を讀みしかど、只だ冷澹にして輕浮なる評語の我耳にいたり入るあるのみ。人々は又我肺腑中より流れ出でたる句を聞きて、古人いにしへびと某の集より剽竊へうせつせるかと疑へり。
「弟。おまえは、古人いにしえ伯夷はくい叔斉しゅくせいをどう思うね」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は有り難い古人アリストウトルのお経をそらんじて、立ち昇る煙りの中で忍術家のやうに瞑目をしてゐると不図
仇に向き シリたゝきけむ古人フルビトに ならひてこそは、国に仕へめ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)