“口腔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうこう41.9%
くち41.9%
こうくう12.9%
こうかう3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜来の烈しい血しおのうごきが、自然、口腔こうこうかわかせて来るのであろう。彼はさっきから頻りに一杯の水を欲しがっていたのである。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして例の舌と鬚をもつた怖ろしげなかしらが、恰度音吉とわたしが向き合つて酒などを酌み交す囲炉裡の真上に赤い口腔くちをあけてゐた。
山峡の凧 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
その唇へ、一人の男が棒をさしこんであけてみたところ、たしかに中には口腔こうくうがあったが、ふしぎなことに歯が一本もなかった。
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さらつぎはしくちまで悠長いうちやう運動うんどう待遠まちどほ口腔こうかう粘膜ねんまくからは自然しぜんうすみづのやうな唾液つばいてるのをおさへることが出來できないほどであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)