“口中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうちゅう73.3%
こうちう13.3%
こうちゆう13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてすん子のごとき、薩摩芋に経験のとぼしい者は無論狼狽ろうばいする訳である。すん子はワッと云いながら口中こうちゅうの芋を食卓の上へ吐き出した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
午餐ひる勘次かんじもどつて、また口中こうちう粗剛こは飯粒めしつぶみながらはしつたあと與吉よきち鼻緒はなをゆるんだ下駄げたをから/\ときずつて學校がくかうからかへつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ありの穴に小便をしたり、蛇を殺してその口中こうちゆうかへるを無理におし込んだり、さういふ悪戯いたづらをしながら、時間が迫つてくると皆学校まで駈出して行つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)