“口々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちぐち81.7%
くち/″\18.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
途中とちゅうそのうま人々ひとびとは、みんなおどろいて、口々くちぐちに、うまをかわいそうだといい、また、よくはたらく、つようまだといってほめたのであります。
駄馬と百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
てんでん、こんなことを口々くちぐちにわいわいいながら、またおてらえんの下で会議かいぎひらきました。けれどもべつだんわったいい知恵ちえも出ません。
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
口々くち/″\わめき立てる野卑やひな叫びが、雨の如く降って来るのを、舞台の正面に屹然きつぜんと立って聞いて居る嬢の顔には、かすかにくれないちょうして来るようであった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
今度こんだこさあ、捕縛つかまつちや一杯いつぺえらあんだんべ」畑同士はたけどうし痛快つうくわいかんじつゝ口々くち/″\ういふことをいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)