“参詣”のいろいろな読み方と例文
旧字:參詣
読み方割合
さんけい80.5%
まいり8.1%
おまいり7.6%
おまゐり1.1%
まい1.1%
まゐ0.5%
まゐり0.5%
マヰリ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまたま門前に一人の跛者があって、毎日匍匐ほふくして参詣さんけいし、「ドウゾ神様、この足をなおして下され」と一心をこめて祈願している。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
溜息ためいきをついたりして、変だと思った事もあったのですが、大阪へいっても死ぬ日に、たった一人で住吉すみよしへお参詣まいりに行くといって、それをめたり
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「かさねまして、いずれ伺いますが、旅さきの事でございますし、それに御近所に参詣おまいりをしたい処もございますから。」
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といふのは梅廼屋うめのや落語社会らくごしやくわい寄合茶屋よりあひぢややでございますから……「有難ありがたうございます、どうか御囘向ごゑかうを願ひます、また参詣おまゐりいたします」とつて
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
堀の内へでも参詣まいる時は道順だ。煎餅の袋でも持って尋ねてやれ。おい、蔦吉は、当時飯田町五丁目の早瀬主税の処に居るよ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
浪花なには座で『忠臣蔵』をつてゐる鴈治郎なども、おかる道行みちゆきのやうな濡事ぬれごとを実地ひまがあつたら一度青蓮寺に参詣まゐつたがよからう。
「稲荷さんの御利益ごりやくだつせ、わてあの汽車で京まで帰つて来て、すぐ稲荷さんへお参詣まゐりする積りだしたのやらう、神さんのお力たら偉いもんだすなあ、伏見にゐて下関まで目が届くんだすよつてな。」
第一回の時には、お宮参詣マヰリをして、それで子どもになつて、村の小さな神に仕へる資格を得る。子どもが、道祖神のお祭りをするのは、何処にでもある。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)