“参”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
まい26.1%
まゐ21.6%
めえ17.0%
さん11.4%
まいり6.8%
4.0%
しん2.8%
あが1.1%
まえ1.1%
まゐり1.1%
マヰ1.1%
まいっ0.6%
マイ0.6%
めい0.6%
あわ0.6%
からすき0.6%
まいつ0.6%
めへ0.6%
サン0.6%
シン0.6%
スリイ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〔はあ、では一寸行ってまいります。〕木の青、木の青、空の雲は今日も甘酸あまずっぱく、足なみのゆれと光のなみ。足なみのゆれと光の波。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
誠に有難ありがたい事で、わたくしもホツといきいて、それから二の一ばん汽車きしや京都きやうと御随行ごずゐかうをいたして木屋町きやちやう吉富楼よしとみろうといふうちまゐりました
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
音「かみ繁右衞門しげえもん殿どんの宅で二十三回忌の法事があるんで、おらア旦那様も往くんだが、うか尼さんにもというのでむけえにめえったのだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……で、寸時なとお顔を見せて上げていただけたらと、じいの左近も申しますゆえ、差出がましいことながら、こうお願いにさんじました
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今はめていても兇状持きょうじょうもちで随分人相書の廻ってるのがあるから、迂濶うかつな事が出来ないからさ。御覧よ、今本願寺まいりが一人通ったろう。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今日持っていった賭博ばくち資金もとで各自めいめいに相違なく返し遣わすのみならず、賃銀は望みに任するであろう。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかるに形躯けいく変幻へんげんし、そう依附いふし、てんくもり雨湿うるおうの、月落ちしん横たわるのあしたうつばりうそぶいて声あり。其のしつうかがえどもることなし。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「お客来きやくらいの所へあがりまして、伯母さん、飛んだお邪魔致しましてネ」と梅子の気兼ねするに「ほんとにねエ」とお加女も相和す
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
床下よかしたから死骸しげえが出る所を見ると、屹度けっと調べをなければ成らぬと、お役所やこしょまでまえれとたちまちきり/\っといましめられて、庄吉が引かれみしたと
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
予其後芭蕉庵へまゐりとぶらひける時、此句をかたり出し給ふに、予が云、さてさて此暁の一字ありがたき事、あだに聞かんは無念の次第也。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
万葉巻十六の「乞食者詠ホカヒビトノエイ」の「蟹」の歌に、「ひむがしの中の御門ゆマヰ入り来ては……」
る代りにれが首尾まいって、何時いつの間にか世間一般のふうになれば、私のめにはあたかも心願成就で、こんな愉快なことはありません。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
御祖ミコに詔給わく、須佐能男命の座ます根堅洲国ネノカタスクニマイいでよ。必ず其大神座ます根堅洲国に参いでよ。必ず其大神タバカり給いなんと詔給う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
太「なに/\名前は丹三郎さまめいるおえいより、何だ手を出さねえでもえゝよ、似た名もいけい事あるもんだ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ざっと次のごとく事項を分け列ねた各題目の下に蛇についての諸国の民俗と伝説の一斑いっぱんを書き集めよう、竜の話に出た事なるべくまた言わぬ故ふたつあわせて欲しい。
からすき宿しゆく、みつぼしや、三角星さんかくせい天蝎宮てんかつきゆう
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
うちには一寸ちよつとそこまでと云ふて置いて出てまいつたので御座います………
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
船「ソレさつき木場から直にめへりましたから八幡の裏堀にもやつてあります。」
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
急ギサンジラレヨ
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
スリイゼロ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)