“半刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんとき99.4%
はんどき0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やや半刻はんときほどは、灯も白々と、以後の物語りで二人とも持ちきった。そして、上杉憲房の蔭での大きな働きに話はやがて移っていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あと半刻はんときぐらいだと思います」と登は云った、「意識もないし、もう苦痛も感じないでしょう、半刻はもたないかもしれません」
彼が持っている道具は、一挺の小さいまさかりと二本の小太刀であった。周囲が一尺もある木は、伐り倒すのに四半刻はんどき近くかかった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)