“半”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかば51.2%
なか35.4%
はん10.2%
なから0.8%
0.6%
ナカラ0.6%
0.2%
ばん0.2%
オッド0.2%
ナカバ0.2%
ハアフ0.2%
ハーフ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旁々かたがたの手を見れば、なかばはむきだしで、その上に載せた草花の束ねが呼吸をするたびにしまのペチコートの上をしずかにころがッていた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
二日ふつか眞夜中まよなか——せめて、たゞくるばかりをと、一時ひととき千秋せんしうおもひつ——三日みつか午前三時ごぜんさんじなかばならんとするときであつた。……
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また日本にほん小説せうせつによくあらはれる魔法遣まはふづかひが、不思議ふしぎげいえんずるのはおほくは、一はん佛教ぶつけうから一はん道教だうけう仙術せんじゆつからたものとおもはれる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
しからば、なからき・なからく等の活用形があるはずだろうといわんが、其処が滑稽歌こっけいかの特色で、普通使わない語を用いたのであっただろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「なに、そんなことはねえ、新さんとお光さんの仲人なら俺にゃ過ぎてらあ。だが、仲人はいいが……」と言いして、そのまま伏目になって黙ってしまう。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
二度目の機は、初めの日數のナカラであがつた。三反ミムラ上帛ハタを織りあげて、姫の心には、新しい不安が頭をあげて來た。五反イツムラ目を織りきると、機に上ることをやめた。さうして、日も夜も、針を動した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ある家のじとみ(小窓)から鼠鳴ねずなきをして(浅草の六区や玉の井の女が鼠鳴きして客をよんだが、これは古代からのならわしである)
女強盗 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
やがて火事が発見され、村のスリばんがうちならされた。村人たちが現場へかけ集った。焔はすでに乾草小舎をつつんでいる。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
オッド」とか
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その父君も、今は筑紫に居る。スクナくとも、姫などはさう信じて居た。家族のナカバ以上は、太宰帥ダザイノソツのはな/″\しい生活の装ひとして、連れられて行つてゐた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ハアフペンスに*ファシング」
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
泣いても喚いても、あと僅か二時間とハーフの命。万一、仏国大使が伺候するまでに皇帝を発見することが出来ないとなったら、それこそ大変。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)