“升”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょう31.4%
ます25.6%
のぼ24.4%
しよう4.7%
のぼり2.3%
まし1.2%
じよう1.2%
1.2%
おち1.2%
しやう1.2%
じょう1.2%
のぼる1.2%
よみ1.2%
ヒドン1.2%
ビドン1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは、つかればしかられるということをほのめかしたのでした。それから、物置ものおきけて、なかから、からの一しょうびんをしました。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
私はこの時母の前へ此三ツの貨幣を置いて其廻そのまはりをトン/\踊りまはつたのを覚えてます、「金の機会に、銀の機会に、あかがねの機会だ」
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
「近頃ののぼさんの句のうちでは面白いわい。」と何事にも敬服せない古白君は暗に居士の近来の句にも敬服せぬような口吻こうふんを漏らした。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
かれときとしては主人しゆじんのうつかりしてくらから餘計よけいこめはかして、そつとかくしていてよる自分じぶんいへつてることがあつた。それもわづか二しようか三じようぎない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
頼春水の松雨山房を訪。(国泰寺のかたはらなり。)春水在家いへにありて歓晤。男子賛亦助談。子賛名のぼる、俗称久太郎ひさたらうなり。次子竹原へ行て不遇あはず。談笑夜半にすぐ。月のぼりてかへる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
どうしてあゝして飾つてばかり置かれやう、おまけに人がお金を出したとて、どうして手離すことが出来るだらうと思案いたしました。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
かれときとしては主人しゆじんのうつかりしてくらから餘計よけいこめはかして、そつとかくしていてよる自分じぶんいへつてることがあつた。それもわづか二しようか三じようぎない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
経世の学に志すものは詩をにくんで可なり。詩は淫せずんば堂にらず。堂に升らずんば為さざるに如かず。詩は千万人を犠牲にして一人の天才を得て初めて成るものなればなり。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしにつくりたるつちにてはいくつ打てもおちず。又かれがかしらに打べき所もありと漁夫ぎよふがいへり。
「それぢや蕎麥粉そばこでもすこらうかね蕎麥掻そばがきでもこしらへてたべたはういよ、蕎麥そばつちやえるが蕎麥掻そばがきあつたまるといふからね」内儀かみさんは木綿もめんつくつたふくろ蕎麥粉そばこを二しやうばかりれて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ある日、狸は自分のうちで、例のとおりありがたいごきとうをしていますと、おおかみがお米を三じょうさげて来て、どうかお説教をねがいますと云いました。
蜘蛛となめくじと狸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ちゞみの糸四十すぢ一升ひとよみといふ。上々のちゞみは経糸たていと二十よみより二十三よみにもいたる。但しをさには二すぢづゝとほすゆゑ、一升の糸は八十すぢ也。布幅ぬのはゞ四方に緯糸よこいともこれにしたがふてあはせざれば地をなさず。
「なアに、こいつは今朝けさから赤大根ベットラヴの喰いづめで、それにそれ、赤葡萄酒シャトオ・ヌウフ一本を二ヒドンばかりやったのでこんなに赤くなったのでごわす」
ビドンフランのオオ・ド・コロオニュだの、マルセーユできのコティの紛白粉こなおしろいだの、……これは内証の話なんですが、ま、そういった商売上手じょうずなんでして、わたくしに、ぜひ一度店を見に来て