“千切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちぎ98.3%
ちき1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
感激もなしにバタバタとぎ倒おされ、千切ちぎられ、引裂かれ、腐敗させられ、屍毒化させられ、破傷風化させられて行くことである。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ゴンドラを繋ぐ、理髪屋とこやの標柱のような彩色棒の影が、水の上で、伸びたり縮んだり、千切ちぎれたり附着したりして、一日遊んでいた。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
すすけた黄褐色おうかっしょく千切ちきがたあるいは分銅形をしたものの、両端にぼんやり青みがかった雲のようなものが見える。ニコルを回転すると、それにつれて、この斑点もぐるぐる回る。
錯覚数題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)